GIMPで画像切り出し

画像の切り出し

2015年秋、「すずめのおやど」英語ページの画像を新しい写真に入れ替えた時、「JAPANESE VILLA SUZUMENOOYADO」の部分を切り出す必要があった。この時はFireWorkの「自動選択ツール」などを使ってやったが、今度はGIMP2.8のペンツールを使ってやると、どうなのか実験して見た。

ペンで外形をなぞる

(1)ペンツールで外形をトレース。描き終えたら「パス」タブの「名前なし」を「外形」に変更。ここでもし、トレースした軌跡が消してしまっても、この「パス」から呼び出せる。(画面の倍率は400%)次に文字板とすずめの間もペンツールで描く。「パス」の名前を「文字版とスズメの間」に変更。 パスのタブで「外形」を選択し、右クリックで「パスを選択範囲に」、同様に「文字版とスズメの間」で「選択範囲から引く」を選択。つまり外形の範囲から中の一部を取り除いた感じ。これで必要としている部分が選択されたことになる。 「編集/コピー」、「クリップボードから生成/レイヤー」するとレイヤーに「クリップボード」と言う名前で貼り付けられる。 このクリップボードのレイヤーだけを選択し、未だ残っている選択範囲の点線などは全てOFFにするとこんな風になった。見たところ、このままでも実用になりそうだ。 ●別解:選択された状態でコピー、背景が透明な新しいレーヤー追加、貼り付け、レイヤーの固定→これで新しいレイヤーに選択画像が表示される。
●オンラインマニュアルより
※コピー:コマンドは現在の選択範囲から描画対象の複製をとりクリップボードに収めます。 得られた情報は 貼り付け、 選択範囲内に貼り付け、 クリップボードから画像を生成 の各コマンドで利用できます。 選択範囲がない場合は現在活性化しているレイヤー全体の画像の複製をとります。 「コピー」操作は現在活性化しているレイヤー上でのみ作用します。 その前面側と背面側のいずれのレイヤーも対象となりません。
※可視部分のコピー:コマンドは コピー コマンドとよく似ています。 ただし現在活性化しているレイヤーの成分だけを取り込むのではなくすべての可視レイヤーの成分 (もしくは可視レイヤーの選択範囲内の成分) をひとつの合成成分として取り込みます。 可視レイヤーはレイヤーダイアログ上で「目」のしるしが付いています。

※貼り付け:コマンドはクリップボードに最近「コピー」もしくは「切り取り」で取り込まれた画像成分を現在活性化している画像に貼り付けます。 貼り付けられた当初はその成分が「フローティング選択範囲」となっていてレイヤーダイアログ上では分離した一種のレイヤーとして表示されます。
活性画像のキャンバス上に既に選択範囲がある場合はその範囲が貼り付けの位置決めに利用されます。 既にある選択範囲を中心点としてデータが貼り付けられます。選択範囲でデータの貼り付け対象の範囲を限定したいときは 選択範囲内に貼り付け コマンドをご利用ください。

下の白い部分を修整

画面下の白い部分が気になる。これを修整してみよう。レイヤー「クリップボード」で、「不透明部分を選択範囲に」にして、「スタンプ」のサイズ20mmを選択し、Ctrlを押しながら、スタンプソースを選択。そして、白い部分をなぞる。(400%ズームで)だいぶ綺麗になった。

全体を木目に

今度は全体を木目にして見よう。「クリップボード」レイヤーをコピーして新しいレーヤーでやって見よう。木目部分を選択して「コピー/貼り付け」。「移動」ツールで下に動かし、重ねる。木目部分が増えた。これで良ければ「フローティング選択範囲」を「固定」にする。同じことをその下にやったら、はみ出してしまうので、その前に「不透明部分を選択範囲に」にして「選択範囲をチャンネルに」を選択。これでこの外形を後で呼び出せる。上と同じことをやって、こんな図形になったら、先ほど保存したチャンネルを選択範囲にしてから、「選択範囲の反転」後、「切り取り」をやると、

置き換えて見る

この画像はFireWorksで作った画像であるが、この画像を先ほどの柾目にして見よう。その方法は上と同じなので省くがこんな風になった。この方がすっきりしているので、これを採用することにした。 貸別荘すずめのおやど公式サイトの英語ページへ

GIMPペンツールのポイント

●ペンツールで描き、始点と終点を閉じるにはCtrlを押しながら終点をクリック
●ペンツールで描いたら、「パス」タブで「名前なし」となって保存されている。ここで「目の印」を表示させると、赤い線が出るから、ペンツールでその線をクリックしてやると編集できるようになる。
●範囲選択した箇所は要所要所で「チャンネルに保存」しておくと良い。
●ペンツールの原理を理解して描くとポイント数を減らせるし、カーブが滑らかになる。でも最低、クリックだけでも出来る。これはワードのオートシェイブで曲線を描く感じに似ている。

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